内々定辞退してそれから

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この記事はmast Advent Calander 2017 14日目の記事です。

adventar.org

13日目は「あら、私の神!」でした。

note.mu

はじめに

こんにちわ。@0MeOです。 「就活と進学をした高専生の話」(長文注意)で書いたように, 某企業から頂いた内々定を辞退して,筑波大学の編入試験に合格しました。 その後の話をゆるゆるっと書いていきたいと思います。 今回も長文ですのでごゆっくりお付き合いください。

meokz.hatenablog.com

長いので読まなくて大丈夫なのですが, 2016年8月に書いた上記の記事でやりたいことを列挙していました。

  • 関東で学生をしたい
  • 関東で就活をしたい
  • 学生として海外に行きたい(留学, 学会)
  • 学生として高専生以外の人達と接したい
  • 生コンテストに出たい
  • いろいろな会社にインターンに行きたい
  • 逆求人にあと2回はでたい

というモチベーションの元,どれだけ達成されているか振り返ってみましょう。 インターン先の企業さんの名前出させて頂いていますが,問題があれば報告してください。

コンテスト編

2016年10月 - U-22プロコン2016
学生でいることには様々なメリットがありますが,そのうちの1つが学生向けのコンテストです。 業績が稼げるし運が良ければ賞金や賞品ももらえます。 前からずっと出たかったU-22 プログラミング・コンテスト 2016の本選に通りました。 締め切り前に応募するネタがなくどうしようって思っていたら,制作系授業の他のチームから「プレゼンをしてくれないか?」と誘っていただき,開発全くしてないのにプレゼンだけしました。 場所も秋葉原UDXという聖地でニコ生でも中継があり,良い経験をさせて頂きました。 匿名ってことがあって辛辣な意見もありましたが,ニコ生のコメントは読み返すのが楽しかったです。

↓ 発表したもの meo-cs.net

結果,経済産業省商務情報政策局長賞と企業賞を頂きました。 高専プロコンやパソコン甲子園では良い成果が出なかったのですが,ちゃんと業績と賞金と賞品を頂けたので満足です。 高専生は高専プロコンよりもU-22プロコン出たほうが良いのでは?って思います。 高専プロコンはレベル高すぎて本選出場さえ難しいし,その中で賞を取るのはめちゃくちゃ大変だと思います。 ノウハウ持ってるチームや指導教官の裁量も勝敗に大きく左右されます。 いろんな地方に行けるのは良いことですが,交通費や宿泊費は基本自己負担です。 一方,U-22プロコンは高専プロコンよりは難易度低めだし経済省がやってて未踏に繋がるかもしれないし,本選通れば交通費と宿泊費と賞金が出るので良いことずくめです。高専生は強いので,レッドオーシャン高専プロコンの中で苦しむよりは外部のコンテスト荒らしまくったほうがよいのでは?とここ数年本気で思っています。

インターン

学生でいることのもう1つのメリット,それはインターンです。特に,IT系インターンは宿泊費や交通費だけでなく給与がでることもあります。就職してからでは中々出来ない,様々な会社のオフィス見学や社員との面談もたくさんできます。

2016年9月 - Kyoto Hack
受験の発表が出た2016年7月にはもうほとんどのサマーインターンの応募は終わっていて,何より18卒でもなかったのですが, サイバーエージェントさんのハッカソン形式のインターンに参加させて頂きました。

人事の方以外,メンターである内々定者とインターン参加者は全員大学生でした。 彼らは,最新のAndroid/iOSのライブラリを使いこなし,Node.jsやらFirebaseやらでさくっとサーバーを構築していました。 僕はすごく衝撃を受けました。高専生の開発はレガシーです。なぜなら,学校で習うのは古典工学だし,ほとんどが地方の学校なので, 勉強会やインターンに参加する機会も少ないからです。 一方,関東や関西に住む大学生はインターン先にも恵まれて,実務で使える最新の技術を取り入れています。 中には自分でアプリを公開している人や,周りを巻き込んで学生ITコミュニティを立ち上げている人, 大学生ながらフリーランスでまとまった月収を稼いでいる人もいました。僕はそれがとても悔しかった。 環境に文句を言うつもりはありませんが,都会と地方の圧倒的な差を改めて思い知らされました。 もちろん,そのような環境をアップデートするために関東圏に近い筑波大学に編入することにしたという経緯もあります。 しかし,ここで出会った学生を学生として越えなきゃなと強く思った瞬間でした。

↓ 作ったもの meo-cs.net

2016年12月 - リモートで長期インターンを始めた
上のインターンで大学生を目の当たりにした僕は,長期インターンをすることに決めました。 実務で通用する技術が欲しかったし,それでお金を稼ぎたかったからです。 しかし,僕が住む山口県は圧倒的な田舎。 インターン先がありません。 そんな中,Wantedly経由でスカウト頂いた小型ロボットを開発している企業に, リモートでUnityエンジニアとしてアルバイトさせて頂くことになりました。 直接オフィスに通わずとも働くことができるとか良い時代に生まれたって感じです。 アルバイトはつくばに引っ越した翌2017年8月まで続けました。 引っ越してからもリモートだったのですが,やっぱ直接通える都内の方が良いなとは思います。 それでも時折オフィスに足を運ぶときは圧倒的に楽でした。

2017年4月 - 海外インターン
長期インターンもできたし,次は海外インターンがしたいなぁって思っていたらメルカリのUSAインターンの応募がありました。参加しました。

↓そのときの記事 meokz.hatenablog.com

2017年8月 - 湯けむりハッカソン
レバレジーズ株式会社のハッカソン形式のインターンに参加しました。 過去最高に同じチームのインターン生と熱くなったインターンでした。 Apple Watch 3を景品で頂いて大事に使わせてもらっています。

↓ 作ったもの meo-cs.net

いろんなインターンを通して改めてIT系学生は恵まれているなと思います。 お金や賞品も出るし,インターンだけで稼ぎまくってる人の話をよく聞きます。 あ,僕はもうお腹いっぱいなのでアイディアソン/ハッカソン系のインターンはもういいかなって感じです。

二度目の就職活動編

高専時代に逆求人に出たのが楽しかったので,あと2回は逆求人したいなぁと思っていました。 2017年5月にジースタイラスさんとキャリアセレクトさんのインターン逆求人に出ました。 その他,CodeSprintさん経由とか個人のつて経由でたくさん会社訪問させて頂きました。 山口県に住んでいた頃からしたら考えられません。毎回,夜行バスに乗って往復に数万円かけながら東京まで出ていたのに, 今なら往復2時間と数千円だけで東京に出ることができます。素晴らしいです。ちゃんと就活できてます。

ところで,僕は院まで行くことを決めたので,2017年の夏を持って一旦就職活動をやめることにしました。 いろんなところにインターンに行く目標(長期,海外含む)を達成できたし,高専の就活の何倍も会社見学させて頂けて,十分就活できたというのもあります。

昔は「いろんなところに内定貰えるようにたくさん業績を作ったり就活経験を重ねたい」と思っていたのですが,最近はポジティブな意味でどうでも良くなってきた感があります。 言語化するのが難しいのですが,自分の中の「就活を潜り抜けるための術を磨くフェーズ」はもう終わった気がしています。 なのでどのような実績を積めば人事に好かれるかとかではなく,自分の好き勝手にやっていきたいと思っています。

学生編

筑波大学情報メディア創成学類の学生は創作意欲にあふれていてとても良いです。 みんなが何か作りたい!って思っている感じです。 ぜひ他の方のmast Advent Calander 2017の記事も見てください。たぶん伝わると思います。 高専はそういう人が少数派で尖っている感じだったのですが,学部全体でそういう雰囲気があるので,気持ちよくものづくりできると思います。 学部全体巻き込んで何かしようぜって企画「モノシリトリ」を立ち上げる人もいれば,それに乗っかって作品を作る人達がたくさんいます。 普通の女の子だと思って話してみたら「Macbookに貼ってあるキャラクターは自作のものでLive2Dで動くアニメーションを作ったんだよ」って言われてマジかってなりました。 一部の強い人達の影響で「僕/私は何もできない何も持ってない...」って言ってる人も多いんですけど,いやいや何をおっしゃる君たちもちゃんと自分の作品持ってるじゃんってなります。強いカエルばかりいる井の中って感じです。

あと内部生に負けないぐらい三編生のコミュニティも活発です。 かつて高専プロコンで戦い合っていたライバル同士が,今度は手を組み一緒に開発している様子は胸が熱くなります。

↓ 三編生多いコミュニティの1つ

cyder.tech

↓ と,その作品 (僕は何もしていないけど宣伝) hacklog.jp

真剣にモノを作ってる人は虐げられないのは良いことですね。 少なくともうちのいた高専では手を動かしている人は少数派だったので,みんなでものづくりしようって雰囲気はすごく好きです。

ちなみに授業はあんまり真面目に受けてなくて,この辺は高専の頃から相変わらずです。 でも自分で授業を選べる分はなから興味のない授業は受けなくて済みます。 あとノートPC持ち込んで内職できるのが最高です。 高専の頃は昼間の授業で寝て,夕方から深夜にかけて開発をしていたので。 授業中って集中できるしとても良いです。

と,めっちゃ内職推しましたが,純粋にノートPC持ち込めるのは良いです。 例えば,先生が気になるワードを発したとき,すぐ検索できます。 あれこれどういう意味だろとか,この分野って他にどういう技術があるのかな,とか。 興味わいた瞬間にGoogleで検索できるし,授業中Twitter開けばみんなが実況してくれているので聞き逃しちゃったことを拾えます。 授業中出てきた動画はリンクをメモってあとでじっくり閲覧しています。

基本授業はそんな真面目に受けてなくて,そもそも最初から学校の授業にあまり期待していないのは過去の記事でも述べているのですが,良い授業もすごく多いです。 mastのおすすめの授業は1年生必修の「コンテンツ応用論」と3, 4年選択の「先端技術とメディア表現 (FTMA) 」です。 コンテンツ応用論は先生が毎回ゲストを呼んで講演と対談をする授業です。 サラリーマン以外のいろんな生き方があるんだなって学びました。 先端技術とメディア表現は,鬼コースを取ると50本論文読んで何か実装してみるって授業で,きつい分実力がつくと思います。

僕はCOJT (実験系の授業でとても大変なことで有名)とFTMA(上述の通りコースによっては鬼)のどちらを取るかで結構迷ってました。 僕はのんびりした大学生活を送りたかった(信じてもらえないかもしれませんが本当です)ので,どちらか片方だけにしようと思ってて,FTMAだけを取る場合でも人間コースにしようと思っていました。 で,COJTは授業を取るための面接があるのですが,面接官と喧嘩(?)して落ちました。 面接中に「なんでこんなやつに見下されてるんだ?」ってなってすごく腹が立ってしょうがなくて,まぁ結果落とされて良かったなと思いつつ,COJT勢よりも大きな成果上げて見下してきた面接官を業績で殴ろうと思い,そのままの勢いでFTMAを取ってコースは鬼を選択しました。 その授業の延長線上で指導教官のラボに入って今に至るという感じです。 たぶん実績で殴れているので今では満足すっきりです。

高専にはなかったメディアやコンテンツに関する授業が楽しいです。 映像メディア論では,Hikakinやヒカルの動画を授業中に真面目にみて,過去何十年の映像の歴史と照らし合わせたときの差異を考察したりしました。 僕の高専はCG系の授業が少なかったのですが,mastはCV/CG系授業が多くて良いです。 CVやCGで有名な先生もたくさんいます (coinsにいくとMLやDBの有名な先生がたくさんいます) 。 3年で取る実験は1つしか取れないので比較はできませんがレイトレーシングの実験はとてもためになっています。

本当は好きな授業はちゃんと勉強したいのですが,最近は忙しすぎて授業に出るので精一杯です。

学会編

高専での研究
高専最後の一年間は霧ディスプレイを研究していました。 高専の研究室に入って初めて「ヒューマンコンピューターインタラクション」という分野があることを知り興味を持ちました。 というのも,今まで情報系の研究はアーキテクチャをやるかアルゴリズムや数理をやるかしかないと思っていたからです。 人とコンピュータとの関わりを勉強できるのは素晴らしいなと思いました。

2017年3月,高専での研究を情報処理学会インタラクション2017でデモンストレーション発表しました。 高専の研究を本科生のうちにちゃんと外部に発表できたので満足です。
2017年11月,高専を卒業した後に,研究成果を英語に直して国際会議に出したら通ったので,バンコク(タイ)で ACM SIGGRAPH Asia 2017でポスター発表しました。 ポスターとはいえ徳山高専での研究をSIGGRAPH Asiaに通せて感無量です。

↓ 発表したもの meo-cs.net

大学にきてからの研究の話はそれだけで記事1本分になるのでまた今度で。 次に記事を書くことがあったらちゃんと今の研究室のことを書きたいです。

最後に

去年の夏にかかげた目標は1年で達成してしまいました。 ここ3年以内にやりたいことは未踏とSIGGRPAH本家と研究インターン(ちゃんと論文書くやつ)です。

この1年で,僕は基本的に挫折や悔しさをバネにする人間ってことに気付きました。 「君って挫折したこととかないでしょ」って大学にきてよく言われるのですがとんでもない。 僕の人生は挫折や嫉妬ばかりです。 長期インターンを始めたのも周りの大学生に負けたくなかったからだし,海外インターンに参加したかったのもシリコンバレーのワークショップに行ってる人たちが羨ましかったからだし,今の研究室にいることになったのも他の授業の面接で悔しい思いをしたからだし,高専時代にちょっと頑張って高専の研究を学会に通そうって思ったのも大学の強い研究室の強い同級生に負けたくなかったからだし,基本そんな感じです。 アウトプットがキラキラ系になるように意識はしていて,それは大事なことだと思いますが,中身の動機は全然キラキラしてないです。

本当はのんびりした人生を送りたいのに(本当に),悲しいことに負けず嫌いなので,これからも悔し泣きしながら成長していけたら良いなと思います。

書きたいことを書き殴れたので今回はこのへんで。 またどこかでポエムを書きます。

明日の記事は

明日の記事は @1heisuzuki さんです!